当院は人工透析を中心とした腎臓病の診療を行うクリニックです。
ごあいさつ
透析治療は透析患者さんの生活の一部であり、患者さんとクリニックとは長くおつきあいをさせていただくことになりま す。従って、安全で身体によい透析治療を提供するのはもちろん、患者さんに安心して治療を継続してもらうためにコミュニケーションを大切にし、患者さんの生活の質の向上と社会復帰の場を拡げる手助けをしていきたいと考えています。
地域の医療機関との連携にも積極的に取り組んでおり、より高度な医療が必要な場合は地域の中核病院へのご紹介も適切に行ってまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
院長 力石 昭宏
院長プロフィール
- 1994.3
- 慶應義塾大学医学部卒業
- 1994.4
- 慶應義塾大学病院内科医員
- 2002.4
- 稲城市立病院内科医長
- 2008.7
- 稲城腎・内科クリニック開設
慶應義塾大学医学博士
日本内科学会総合内科専門医
日本腎臓学会腎臓専門医
日本透析医学会透析専門医
クリニックの方針
安心・安全な治療が最重要と考えています。
- 患者さんとの信頼関係を築くために患者さんのお声に耳を傾け、治療内容や病状について丁寧に説明します。
- 安全かつ治療効果のある透析を受けて頂くために最新の治療技術やガイドラインに基づいた治療を提供し、治療中の事故が決して起きないようにスタッフー同で細心の注意を払っています。
透析治療について
透析全般について
腎不全の患者さんは適切な尿を作ることができず体内に毒素と余分な水分がたまってしまいます。透析治療とはこの毒素と余剰水分を定期的に取り除いて体調改善や健康維持を図るものです。当院ではこの透析治療を患者さんの個々の状態やニーズに合わせて最適な状況になるように調整します。
具体的には
- 体格・体力が充実して栄養をしっかり取れている方は活発な日常の活動で栄養を燃焼して体内で老廃物(=毒素)も多く作られるため、透析もしっかり行うことが大切です。つまり毒素の除去効率が高く、しかも長時間の透析 が望ましいことになります。
- これに対してご高齢で体格が小さめ、筋肉量が低下している方(=フレイル・サルコペニアと言います)は体内 の毒素も少ないため、身体の負担にならない程度の優しい透析を行うことが日常生活をスムーズに過ごして頂くために重要と考えています。
- 透析治療での透析中の血圧低下を防ぐこと、透析中の下肢つりを予防することも安心・快適な透析治療を継続するためには重要です。透析手段の工夫(間欠的血液ろ過透析など)や様々なお薬の調整などで取り組んでおります。また「痒み」や「むずむず症状」など患者さんを悩ませる症状についてもオンライン血液ろ過透析や最新のお薬で対応し効果を挙げています。
高齢者・要介護者への対応
高齢化社会の中で、当院ではご高齢や介護の必要な透析患者さんの受入体制に努めております。
- 通院のための送迎サービスや院内の介助支援を行い、市役所や地域の介護施設・ケアマネジャーとの連携で必要な生活のサポートやケアを手配することにより、患者さんが安心・安全に自宅での生活と通院透析治療が両立できるように取り組んでいます。
- また、患者さんが生活活動度(ADL)を保つことができるように、栄養状態の改善のための取り組み(定期的な栄養指導・透析中の栄養補給の点滴など)と運動療法を積極的に行っています。
合併症対策について
透析患者さんは、心血管疾患や足の合併症などさまざまな健康リスクがあり、定期的な検査による早期発見、そして適切な治療が重要です。
- 当院では心臓病の早期発見のために定期的に心臓エコー検査や心電図・血液検査(NT-proBNP)を行い、心臓病が疑われる場合は適切な専門病院をご紹介します。
- ADL維持のためにもフットケア(=足をケアして守ること)を重視しており、足病変を早期発見して適切な治療によりご自身の足を守れるように努めています。