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疾患別の治療方針

慢性腎臓病

慢性腎臓病とは、尿検査の異常(蛋白尿・血尿など)、あるいは血液検査で腎臓の機能低下が認められている状態で、全国に1000万人近くの患者様がいると想定されています。

適切に治療しないと(透析治療が必要な)腎不全になる可能性があるばかりでなく、脳卒中や心臓病の危険も増大することが分かっており、できるだけ早期に発見し、治療を始めることが大切です。

当院では現在の腎臓の状態を腎臓専門医の立場から適切に評価し、必要な治療法について詳細に説明いたします。

尿検査・血液検査異常を指摘された方、腎臓病の心配な方、お気軽にご相談ください。

糖尿病

糖尿病の患者様の治療では、あくまで食事療法・運動療法を基本と考え、必要に応じてお薬を調整してまいります。

したがって血糖コントロールの主治医は、言うなれば患者様ご本人であり、医師は患者様の日常生活をご一緒に振り返り、治療に対して前向きに取り組んでいただくようにアドバイスを行う応援団のようなものと考えています。

当院では診察の際に定期的に行う血液検査のデータ、血圧や体重を「糖尿病手帳」に記入し、それまでの経過を振り返るとともに、今後、どのような点に注意していけばよいのかを詳しくご相談してまいります。また、より専門的なインスリン治療にも取り組んでいます。

高血圧

患者様ひとり一人の状態に合わせて生活習慣の指導とお薬の調整を行ってまいります。

例えば、重症の方はすでに心臓や全身の血管に負担が生じていますので、当初からお薬の調整が必要です。軽症の方は、まずは食事療法と運動療法で体質改善を図ることを優先していきます。

また、ご高齢の方は急な血圧低下により具合を悪くすることがないように、ゆっくりとお薬の調整を行うなど、患者様のご年令にも配慮します。

血圧のお薬は一度始めたら一生続けなければならないのか、というご質問をいただくことが多いのですが、生活習慣の改善により血圧が上がりやすい体質が改善されて、一度飲み始めたお薬を中止、または減量できることもあります。

また、高血圧の原因となるアンギオテンシンという物質を抑えるお薬(「アンギオテンシン抑制薬」)には、高血圧になる前に服用することでその後の高血圧の発症を抑える効果があるかもしれない、という研究成果が近年発表され、高血圧の体質改善につながることが期待されています。

生活習慣病

高血圧・糖尿病・高脂血症・高尿酸血症などは日常の生活習慣が大きく影響しており、「生活習慣病」と大きくまとめることができます。共通の原因として内臓脂肪が関与しており、これはメタボリック症候群とほぼ同じ考え方です。内臓脂肪から分泌される悪いホルモンが血圧やコレステロール値を上昇させたり、直接血管に作用して動脈硬化を進行させてしまいます。

生活習慣病に共通する治療の基本は食事と運動です。

食事は、第一に全体的なカロリーを控えて腹八分目・七分目を心がけ、野菜や海藻を摂取すること。これに加えて、高血圧の方は日常の塩分摂取に気を配るとか、コレステロールが高い方は脂肪分の摂取に気を配るとか、尿酸が高い方はプリン体を減らすということになります。糖尿病や血糖値が高め(糖尿病の境界型)の方はカロリー制限をより厳密に行っていただくことが必要です。

運動はウォーキングなどの有酸素運動をできるだけ毎日、継続して行うことが大切です。体全体の脂肪のなかで内臓脂肪は優先的に消費されるため、食事療法と運動励行によって、たとえ体重減少がわずかでも意外に内臓脂肪の減少が認められ、血圧やコレステロール値、血糖値が驚くほど改善することがあります。

生活習慣改善でしばらく様子を見ても改善がない場合は、お薬を併用することになります。
高血圧には血圧降下剤があり、糖尿病・高脂血症・高尿酸血症にもそれぞれお薬がありますが、お薬を始めても生活習慣への気配りの継続が大切なことに変わりはありません。「生活習慣病」ですから、生活習慣の改善によって、本来飲まなければならないお薬の量が少なくてすみますし、高血圧の方がたとえ血圧降下剤を服用することになっても、他の種類の薬を併用しなければならない事態を避けることにもつながります。

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